3/11東北関東大震災 れぽーと

地形地質からの提言

復 旧 復 興 に 備 え て

T津波のこと

(1)津波災害からわかること

   津波は知識では理解されていますが、単なる海水が押し寄せてくるではなく、大きなエネルギーを有して襲ってくるという表現が当てはまるものであります。まさに、真っ黒な悪魔の襲来です。静かに進入してくるのであれば、津波の高さと地形の標高だけで、その影響面積と水深を算定できますが、力があるだけに、その面積を超えた影響範囲が発現することになります。そして、その力も地形の形状によっては増幅する現象があり、その力が何倍にもなるという恐ろしさを有しています。

そのために、建物への影響だけでなく、地山の崩壊、盛土構造物の崩壊、地盤沈下、液状化などの複合災害が発生してきます。地上のものの破壊に加 えて、地下の状況にも変化がありますので、復旧するにしても復興するにしても十分に地形や地質に留意しなければならないことが多いと思います。

(2)津波被害からの教訓

   津波ではなんといっても高台への避難することが一番ですが、当然ながら、その避難先が近くにあることが絶対条件になります。自動車があります、自転車がありますといっても、それがスムーズに移動されなければかえって支障になります。

  理想は建物の中で高層部への移動が良いのですが、少なくとも建物は4F以上の堅牢なものとなるでしょう。

  津波は規模の程度は別にしてもどこに来るかについてはおおむね想定できます。したがって、そのような地域を今後どのような土地利用をして生活空間を構成するかということにあります。災害後、単なる災害復旧的な考え方であれば、同じ災害に襲われるわけで、ここは全く別な発想での土地利用が求められていると思わなければなりません。

  つまり、秩序ある土地利用をベースにした耐災インフラ整備が必要で、いままでの縦割り的な押し付けでは、災害前と同じリスクを新たに整備したことにしかなりません。

S.M.