3/11東北関東大震災 れぽーと

地形地質からの提言

復 旧 復 興 に 備 え て

V道路災害

  今回の地震による道路災害は、大規模なものは無かったように思われますが、タイプとしては盛土部の崩壊が多かったようです。そして、この崩壊も両盛土と切盛の境界部での崩壊が多く見られたような気がします。当然ながら、盛土部は相対的に工学的な脆弱部になっているために、主体的に崩壊の対象になったものと思われます。

 いずれにしても、馬蹄型のすべり様のものや沈下を伴う崩壊があったり、それに至らないまでも雁行状の開口亀裂や切土との境に平行な縦断方向のものが目立っていたように思えます。もちろんこれらの亀裂などの延長上にあるよう壁などにも変状が連続することも多く見られます。

 又、岩盤部でも潜在的なクラックなどがあるところでは、亀裂が顕在化して開口し、被覆されているアスファルトが亀甲状に割れたり、マス状にずれたところも認められています。

それから、液状化による様々な変位が認められ、沈下、パイピング、陥没、隆起などが発生しています。又、構造物との境界部では段差が発生したりしているのは、盛土内での地震動の周期変化や増幅が発生して被害が発生したものと推定できます、

 全体的には、通常の地震時の災害と異なる特殊なものは無かったが、基礎地盤や盛土材の違い、施工の品質によっても被害に程度の差異が出たような気がします。

S.M.